音かさねて 思いはせて
ふと頭によぎって「あれなんだったっけ」と思い返すシリーズ。
「『弦とフレットがすれすれ』みたいなこと言ってたの、なんだっけ」
ベースの弦のセッティング時の高さ(弦高)のことですね。
ちなみにこれ正しくは『弦とピックアップがすれすれ』だったんですけども。
もうだめだ記憶力まじでだめだ
載っていたのはベースマガジンのインタビューでした。2014年10月号。…ってもう9年も経つんですか。まじか。
表紙はくるり佐藤さんです。(好きです)(唐突な告白)
ちなみに佐藤さんのインタビューは、くるりのアルバム毎の解説やベースのフレーズ(譜面)、使用機材の写真等もりだくさんでとても参考になります。
大好きな曲「Birthday」の3連符が出てくるフレーズは暗記したい。あとエフェクターをほとんど使用しないシンプルな潔いセットが好きすぎる。理想的。
キタダさんもそういうの(アルバム解説とか全機材紹介とか)やってほしい
話がそれました。
弦高のお話はもちろんキタダさんのインタビューです。また少し脱線すると、この雑誌のせいで(せいで?)キタダ沼とベース沼の両方に勢いよくドボンと落下したことを付け加えておきます。
昔、自分のベースで試したことがあるんですが、ピックアップすれすれって具体的に何ミリくらいなんだろうと。『ちょっと弦を押すとピタッとくっつく』っておっしゃってるんですけど、それローポジのフレットとぶつからんのかな。わたしのベースがおかしい?くっつけすぎ?
と、かつて試行錯誤した記憶がなぜか今頃思い出された、というだけです。
本日のブログ、ここからがメインです。
インタビュー中で語られている "コード弾き"について。
4弦と1弦を同時に弾く。
ベースでこういう弾き方をするんだって知ったのがキタダさんからなんですが、単音を弾くものだというわたしの中のベースの常識を打ち破った上に、低音どうしが重なる響きに魅了されてしまったのです。
ちょっと言葉で表現できないくらいほんとうに好き。
なんてことない奏法だと思うんですけど、なんでこんなに魅かれるのか。
しいて言えば「すりこみ」みたいなものなのでしょうか。キタダさんのベースでポーンと弾かれたのを聴いてもうこれだ、この音だ、と。そこがもう自分の根っこになってしまった感じです。
そのキタダさんがかつてコード弾き実践の見本として提示された曲がこちら↓
このイントロ。
「これだあああああああああああ!!!!!」となりました。
よく聴くと、あれ、ウッドベース?となりますが、どうやらエレベとウッベの音を重ねているらしいんです。
こちらの動画を見ると実際どのように弾いていたかがよく分かります。
うわあなるほど。英語が分からないのが悔しいですが、楽器や音は万国共通。早速耳コピ実践です。
ウッベは一時期習っていたことがありますが、難しい。しかも弓だったし。そうそう体力も要る。たいりょく・・・
キタダさんのコード弾きで一番好きなのは、salyuのライブDVD「ariga10」の「悲しみを超えていく色」。まさにその手元がアップで映ります。カメラさん編集さんグッジョブ。よくわかってらっしゃる…!
言わずもがな、音もいいのでぜひ聴いてください。ヘッドホン必須だよ。
ちなみにCD版(アルバム「photogenic」)の同曲はキタダさんではありませんが、「月の裏側」もよく聴いたらこれコード弾き入ってるんじゃないですか?いやきっとあらゆる曲に入ってるんだ。手癖だって言ってたもん。みんなで聴いて探しましょう。
今日は恐らくですが特別な日だと思うので。ブログでせめてものちやほや。
全方位に感謝と敬意をこめて。